ゴールデンウィークの頃、
自宅庭に芝張りをする方が多いと思います。
芝の準備はどこでしますか?
量販店さんで購入する方が多いと思いますが、
購入時には、可能でしたら土付きが良いものを選んでください。
また、カサカサ乾き気味ではなく、新鮮なものを選んでください。
「今度の入荷日は?」と聞いてからその日に合わせて、購入すれば
切り出してからの日が浅い、新鮮な芝を購入できます。
芝生の管理をしていくと、芝刈りかすや芝草の茎、葉、根などが枯死して、芝生の中にサッチと呼ばれる有機物がたまります。
このサッチが芝生にたまっていると、水や空気が行きにくくなり、芝生が弱って来るためにサッチを取り除く作業を行います。
この作業をサッチングといいます。
家庭の芝生でしたら目の細かいごまざらいの様なものでかき出すようにしてください。
「こんなにたくさんたまっていたんだ」と驚くと思います。
校庭やグラウンドなど広い場所は、手作業は無理ですので大型の機械で行っています。
クローバーがとても元気になってきました。
もし芝生の中にクローバーを発見したら
除去することをおすすめします。
芝生の生長よりクローバーが生長する方が早いため
芝生がクローバーに覆われ枯れてしまいます。
久しぶりの雨降り。
野芝の種はあるのかとの問い合わせがありました。
15,000円/Kg程のようです。
カタログ掲載は、
発芽率:「60%」「80%」。
撒く量:15~30g/m2。
発芽に必要な温度:20~35℃。
発芽日数:10~20日。
となっています。
1,000m2を完成させるのには
もし20g/m2撒けば20kg必要ですから種代は300,000円。
撒いて、水やりをして、発芽させるまでが10~20日。
ターフの形成へ導くためには発芽後にも労力と心配がかかります。
信州の場合、秋になり気温が下がり
芝生の生育が止まり冬を迎えます。
例年通り凍上を繰り返します。
野芝は芝張りで完成させることをお薦めします。
材料費は500円/m2で計算すれば1,000m2で500,000円となります。
芝生を種から育てたい方へ。
種蒔きをして発芽させるためには
水が必要です。
散水が確実にできるように計画をしてから
種蒔きを行ってください。
芝生に限らず、植物が育つためには、その土壌が非常に影響します。
芝生を張ったり、芝生の種を蒔く前に、管理しやすい土壌にしておきます。
深さ20~30cmを耕し、根の発育に障害が出る石などは取り除く。
栄養分が足りないと思われれば、有機系の改良材を混合させる。
(化学肥料をこの時点で混合しても、芝生の根が化学肥料の位置に行く前に化学肥料の効果はなくなりますので、芝生を張ったり、芝生の種を蒔いた後に芝生の上から散布した方が効果的です。)
埋め立て土の場合は、植栽には適さないため、植栽に適した土と入れ替える。
地表の凹凸を均し、表面排水が取れるように中央部を高くする。
芝床作りはこのような感じですね。
多くの植物が生きていく上には、日光と水が必要です。
芝生も同様です。
人力での水やりには大変な労力を要します。
真夏は特に水まきが必要となります。
人力で撒くとすれば・・・
真夏の昼間に毎日、火事を消す作業を想像すればその大変さがわかるのではないでしょうか?
その負担の軽減のために、簡単に水やりができるようにしておくことをお薦めします。
コントローラーが設置できれば、水を撒き始める時間、撒く時間、回数の設定が出来ます。
コントローラーの設置が不可能な場合は、スイッチONで水が出るようにします。
自動化できることは自動でできるようにしておくと芝生の維持管理がかなり楽になります。
芝生になってからでもこのシステムを設置することはできますが、
新しく芝生にするのであれば最初から設置した方が費用を抑えられます。
三郷小学校(夏休みの一日。)
スイッチONにすると地中に埋設されたスプリンクラーが水圧でポップアップされ、
このように霧状に均等に散水されます。
このスプリンクラーは、接地面から僅かに6cmほど飛び出し散水されます。
個人邸
約70m2の庭に寒冷地型西洋芝を播種しました。
ミニスプリンクラーが4箇所に埋設されています。
奥様がタイマーに散水時間をセットしています。
レインセンサーをセットしたため、降雨が察知されると散水はされません。
芝生の広場作りで
当社で成功している種の種類は、
ケンタッキーブルーグラスを主体とした3~4種混合です。
種の種類が変更しがちのため、細かい種類は一定ではありませんが、
その年に準備できる、ケンタッキーブルーグラス1~2種類+ペレニアルライグラス1種類+トールフェスク1種類を混合した種を蒔き成功しています。
当社に、事前にお電話をいただければ小分け販売できます。
今日は良いお天気だったし気温も摂氏10度を超えました。
暖かいと、ついつい庭いじりをしたくなってしまいます。
でも今日からが3月。
寒い信州で油断は禁物。
今日のような暖かい日に「暖かいから」と鉢物の植え替えや、花を付けるモノのピンチをすると
寒の戻りの時に、悲しい思いをすることにもなりかねませんから今はじっと我慢です。
さて、芝生の種蒔きの最適期は昨日、記しましたが、
今日は蒔く量についてです。
私共は、初めて蒔く場合は50g/m2蒔いています。
発芽の初期は「少ないのでは」と感じるかもしれませんが、
こまめな芝刈りにより綺麗な芝生になります。
芝生の目数が減った場合に行うオーバーシーディングは
20g/m2程度蒔いています。
種蒔きをして芝生を育てようと思っている人は
このくらいの量を目安に芝生の種の準備をすれば良いと思います。